あなたは、居酒屋のキャッチバイトで思うように稼げているだろうか?
最近では、居酒屋のキャッチに対する世間の目が非常に厳しくなっている。
その背景には、”迷惑防止条例”というのが密接に関係しているのだ。
私は、以前から居酒屋のキャッチバイトとして働いており、その経験から居酒屋のキャッチで稼ぐコツというのをブログにしてきている。
まだ読んでいない方はそちらから読み進めて頂くことがおすすめだ。
・現役の客引きが教える!~大学生が居酒屋のキャッチバイトで稼ぐコツ~
上記2つの記事を書いてから、すでに2年が経過している。
当サイトのお問い合わせフォーム(この記事の最下部にも設置している)から、たくさんのキャッチバイト応募だったり、キャッチについての質問事項などのご連絡を頂き、本当にうれしく思う。
キャッチバイトについての記事を書き始めたときは、まさかこんなにたくさんのお問い合わせを頂けるとは思ってもみなかったからだ。
では、なぜ今回この記事を書こうと思ったかというと、ある一件のお問い合わせを頂いたからだ。
そのメールを見たときに、
「きっと、これは他の人達も気になっているのでは?」
と思い、この記事を書くことにした。
そのため、今回の内容は、そのほとんどが問い合わせを頂いた内容への回答になっている。
きっとこの記事を読んでもらえれば、規制が厳しくなった今からでも十分に居酒屋のキャッチバイトで稼いでいけるはずだ。
質問1:キャッチで1番稼げるエリアは?
居酒屋のキャッチをやっている人間であれば、誰もが気になるポイントだと思う。
エリアによって、人の多さや特色も違い、稼げるかそうでないかに大きな差が出てくるからだ。
結論からいってしまえば、○○は稼げる!○○は稼げない!
と断言することは不可能である。
例えば、飲み屋街のエリアでは、常に人が多く、入りたい居酒屋が満席で、右往左往して、次の居酒屋を探している人達の数も多い。
また、若者が多いエリアでは、飲み屋街よりも、タピオカやチーズホッドグ?などを求めている人達が多い。
だからといって、飲み屋街のエリアの方が稼げて、若者がたくさんいるエリアが稼げないとは一概には言えないのだ。
なぜなら、そのエリアによって特色や雰囲気、人の流れ、目的、年齢層などが様々であるため、比較をすることがそもそもできないからだ。
例えば、人が多いエリアの場合は、それだけキャッチの数も増えるため、客の取り合いになる。
逆に人が少ないエリアになれば、立っているキャッチの数も少ないため、稼ぎやすいという場合もあるのだ。
「最初はどうやってエリアを選べばいいの?」
と疑問に思う人も多くいると思う。
私が一番大事だと思うのが、そのエリアの雰囲気に自分が合うかどうかだ。
例えば、私の場合は新宿や渋谷などの、人の多いエリアはどうも苦手だ。
人が多く、居酒屋を探している客が多いこともわかっているが、多分私が新宿や渋谷に立っても、稼ぐことはできないだろう。
だから、あなたもキャッチのバイトをするエリアを決めるなら、まずは自分がそのエリアに合うかどうか、慣れているかどうかというポイントで選ぶことをおすすめする。
質問2:ニーズに合わせた声のかけ方は?
これは、・現役の客引きが教える!~大学生が居酒屋のキャッチバイトで稼ぐコツ~で書いている項目で、簡単に説明すると、私はお客さんに声をかける時に、その人の
・性別
・年齢
・人数
などに応じて声のかけ方や、フレーズを変えるのだ。
居酒屋のキャッチがよくある声掛けとして、
「お兄さん(お姉さん)居酒屋どうですか~?」
「居酒屋は~?」
「居酒屋お探しあれば!」
というフレーズがある。
私から言わせれば、うるさいだけ。
なんの印象にも残らないし、行ってみようかなとも思えないフレーズだ。
居酒屋のキャッチが、上手くお客さんを引くためには、インパクトが大事だ。
ましてや今の条例では、一緒に付いていきながら交渉することができないため、第一声で立ち止まってもらう必要がある。
だから私の声掛けはちょっと違う。
例えば、サラリーマンが歩いてきた場合。
「こんばんわ、和食で一杯いかがですか?」
「こんばんわ!日本酒お探しでしたら種類いっぱいあります」
というように、中年が食いつきそうなワードをふんだんに使う。
サラリーマンの場合、大抵がおっさんだ。
だから、日本酒やさっぱり和食がいいという人が多いのだ。
また、最初に必ず挨拶をすることも大事だ。
サラリーマンに、友達と接するような話し方で声をかければ、
「生意気だ」
と思われるだけだ。
これは私の経験上での話だが、挨拶をしてから声をかけるのと、何も言わずにいきなり、
「飲み放題安くします!」
というのでは、圧倒的に挨拶をした方が立ち止まってくれる確率が高くなる。
逆に、大学生っぽい若者には、
「飲み放題○○円で!すぐ入れます」
「割引いくらだったら入ってくれます?」
とちょっとノリの良い感じで、すぐに本題に入る。
若い人達の場合は、比較的、料理の質や酒の質よりも値段を気にすることが多い。
そのため、いくらまでなら下げられるという値引き交渉をいきなりしてしまうことで、相手が立ち止まって話を聞いてくれるのだ。
また、若者の場合は最初の挨拶は不要だ。
想像してみるとわかるが、自分と同い年くらいの人間に、
「こんばんわ」
といきなり声を掛けられても気持ち悪いだけだ。
友達に話しかける感じで、ノリよく声をかけることがコツとなる。
そして、最後は2人以上で連なって歩くババア達、あ、失礼、マダム達。
基本的に、マダム達は、プライドが高く、見栄を張りたい生き物だから、個室という言葉に弱い。
広々とし、尚且つ密閉された空間で、ああでもないこうでもないと話している時間がきっと楽しいのだろう。
だから、まずは、
「こんばんわ~完全個室でお席取れます」
と声をかけていく。
そうすると、
「お料理おいしいの?何があるの?」
と食って掛かってくる。
その割には、値段ばかりを見て議論をしているのだが・・・
そんな時には、「コース」という言葉を使おう。
・季節の○○コース
などがメニューにあれば、そのコースをおすすめするだけで、マダム達は貴族にでもなったかのように嬉しそうにしてくれる。
また、もしコースがなかった場合。
マダム達が、
「料理何があるの?おいしいの?」
と聞いてきたら、適当に1品料理について語ろう。
「この山菜盛り合わせは~~~~」
「この肉は○○県産で~~」
など、知っていることをそれっぽく話すだけで、なんとなく雰囲気が出る。
このように、通行人の人数や、年齢、職業、性別などに合わせて声のかけ方を変えていくことで、最初にインパクトを残しつつ、一方的に拒否される確率も下げられるというわけだ。
質問3:週5で出勤した場合どれくらい稼げる?
完全歩合のケースが多い居酒屋のキャッチバイトをするにあたって、多くの人がこの「いくら稼げるのか?」という疑問を持つはずだ。
しかし、結論から言えば、
「人による」
としか言えない。
時給のバイトであれば、働いた時間×時給で稼いだ金額をある程度把握することは可能だが、歩合制のキャッチバイトでは、明確なことは言えないのだ
例えば、AさんとBさんが、週に5日、月に20日働いた場合。
Aさんの売り上げ:100万円 歩合15%⇒100万円×0.15=15万円
Bさんの売り上げ:80万円 歩合15%⇒80万円×0.15=12万円
となり、出勤日数、歩合ともに同じでも、給料は変わってくるのだ。
また、会社によっては、人によって歩合が異なる場合がある。
このような場合でも、人によって稼げる金額は変わってくるのだ。
ただ、目安として、居酒屋に来るお客さんの1人当たりの単価が、大体3000円前後と言われているため、
「月に〇人引いたら大体このくらいの給料になるかな」
という目標は立てることができる。
ただ、こればっかりはその月の自分の調子や、繁忙期かどうかによっても変わってくるため、あくまでも目標として考えておくことをおすすめする。
質問4:キャッチをやるにあたって守るべきルールはある?
居酒屋のキャッチバイトをするのであれば、いくつか守るべきルールが存在する。
これは、過去に書いた記事にも書いてあるが、条例が厳しくなった今、新たに守るべきことも出てきたため、もう一度書いていこうと思う。
1:周りをよく見てから声をかける
居酒屋のキャッチの世界には、「被り」という禁止行為がある。
どういうことかというと、他のキャッチと同時に交渉に入ってはいけないということだ。
例えば、
交差点の向こうで居酒屋を探していそうな客がいた。
信号が変わり、交渉に入ろうとしたら、他のキャッチが自分よりも少し早く交渉に入った。
このような場合は、自分はその先に交渉に入ったキャッチが終わるのを待っていなければならない。
ここで、無理して同時に声をかけると、揉める原因となってしまうため注意が必要だ。
だから、交渉に入るときには、
右を見て、左を見て、もう一度右を見て、他のキャッチが狙っていないことを確かめてから交渉にはいるべきなのだ。
2:他店の予約を横取りしない
通称「まくり」と呼ばれる禁止行為だ。
お客さんに、
「今日どちらのお店行かれるんですか~?」
と聞くと、
「〇〇予約してるんですー」
と返してくる場合がある。
その際に、
「その予約キャンセルしてうちの店来てくれるなら安くしますよ」
というのが、まくりだ。
他店の予約を横取りして、無理やり自分の店に呼び込もうとするのは、あとあと会社ぐるみでもめる原因となるため、要注意だ。
3:他社のキャッチとも仲良く
自分が仕事をしているエリアには、自分が所属している会社以外のキャッチがいることも珍しくない。
そのため、ライバル意識を持ってしまうことはよくあることだが、そこはあえて仲良くしておくことをおすすめする。
他のキャッチと仲良くしておくと、どんないいことがあるかというと、
・お客さんをパスしてくれる(自分の店が満席だった場合)
・防犯や警察の動きを教えてくれる
・仮に揉めてしまったとしても、穏便に済ませてくれることがある
などのメリットがある。
基本的に居酒屋のキャッチは、ちょっとパリピ系が多く、一見怖そうなイメージだが、話してみると意外と気さくで優しい場合が多い。
4:※最新 防犯にはごまを擦りまくる
近頃、迷惑防止条例というのが、どこのエリアでも制定され、キャッチの取り締まりがかなり厳しくなりつつある。
そのため、
「客引き防止」
というたすきをかけた、警備員のような人がうろちょろしていることが多い。(通称:防犯)
こいつらは、その市や区から委託された、民間の警備員であることが多く、我々居酒屋のキャッチを取り締まるのを仕事としている。
そのため、実は我々居酒屋のキャッチが一番注意しなければならないのは、警察でも私服警官でもなく、この
「防犯」
なのだ。
こいつらは結構やっかいで、つきまとったり、しつこく声がけをしていると、
「客引きやめなさーい」
と邪魔をしてくる。
それだけでなく、悪質な場合には、自分の名前と店舗名を控えられてしまうことがあるのだ。
つまり、「防犯」というのは、居酒屋のキャッチの「天敵」だ。
しかし、恐らくだが、しばらくは防犯が町からいなくなる可能性は低いだろう。
知り合いの防犯から聞いた話なので、信ぴょう性はないが、
「少なくとも2020年くらいまではいると思うよ」
という話だ。
つまり、居酒屋のキャッチが、この条例が厳しくなった今でも、稼ぎ続けるためには、
「防犯と友好関係を築く必要があるのだ」
防犯と仲良くなっておくと、
・単純にやりやすくなる
・仮に違反をしても、警告で済ませてくれることもある
・事前に取り締まる場所を教えてくれる
など、かなり自分にとって有利になるのだ。
私も防犯が立ち始めたころから、
「まずはこいつらと仲良くなることからだな」
と考え、毎日出勤したら挨拶をするようにしていた。
そうすると、段々防犯とも雑談をする回数が増え、しまいには
「今日ここ重点的に取り締まるから、おとなしくしておいた方がいいよ」
「独り言だけど、今日私服警官出てるよ」
などを教えてくれるようになった。
また、私も一度だけ交渉に熱くなって、しばらくお客さんにつきまとってしまったことがある。
その時防犯に見つかってしまったのだが、運よく仲のいい防犯で、
「次は取るよ(違反とみなすよ)」
と言われただけで終わったこともある。
中には、
「あっちいけ」
と防犯と敵対するキャッチもいるが、このようなことはあまりおすすめしない。
能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったもので、たくさん稼ぐキャッチほど、防犯と仲が良く、世渡り上手であることが多いのだ。
おわりに
以上が、先日頂いたメールの回答だ。
(まずは、わざわざ記事を読んでいただき、ご連絡を頂いた方にお礼申し上げます。ありがとうございます。)
この記事が、これから居酒屋のキャッチを始めようと思っている方、思うように売り上げが伸びない方の参考になればうれしく思う。
一見、条例が厳しくなり、稼ぎにくくなったと思われがちだが、上手く立ち回り、コツを掴むことで、居酒屋のキャッチはまだまだ稼げる職業となるだろう。
最後に、(※関東圏で、居酒屋のキャッチをやってみたい、やりたいけどちょっと不安・・・という方はお気軽に下記までお問い合わせください。)
[contact-form-7 id=”426″ title=”お問い合わせフォーム”]
(お問い合わせ数:2019年 9月 5日現在 46名)
※たくさんの方からのお問い合わせを頂いており、できるだけ全ての方にご返信させて頂いております。迷惑メールの設定をしている方は、解除してお待ちください。